光る君へ 第33回「式部誕生」 藤壺って…

今回は藤壺の様子がまひろの視点で見ることができ

「ほお~藤壺ってこんな感じだったんだ…」というのがまず感動でした。

教科書の挿絵にあった絵巻の世界が

映像化されたものを見ることができるなんて。

 

これまで大河ドラマで見てきた世界って

天皇とか貴族とか上流階級の身分同士の視点か

あるいは家来の視点で下から見上げるように描かれている印象なのですが

藤壺でのまひろはそのどちらでもなくフラットな視点だったので

新鮮で面白いと思いました。

 

今回私が印象に残ったのは中宮彰子さま。

口数が少ない彰子さまが

まひろと少しづつ言葉を交わし

新しい表情を少しづつ見せていく様子がよかったです。

自分が置かれている立場をよくわかっているからこそ

軽々しく自分の思いを口に出さず

この人ならばと思える人にだけ本心を話す。

そんな彰子さまが、とても思慮深い方のように思えました。

 

もう一つ印象に残ったのは

伊勢守に平維衡国司に任じるか云々の部分で

道長一条天皇に意見をしているところ。

「武力による力争いを許してはならない」と

持論を曲げないところが良いなあと思います。

あるいは、それだけ自分の立場が盤石だという自信があった

ということなのでしょうか。

 

そして最後の見どころは、道長がまひろにプレゼントした扇子。

藤壺で書け!」の道長 VS 「藤壺では書けません!」のまひろ

という対立をハラハラしてみていたので

この扇子を見て嬉しそうな顔のまひろを見て

見ているこちらもきゅんとしてしまいました。

 

来週も何やら多くの事件がおこりそうな気配…。

まひろは源氏物語を書き進めることができるのでしょうか。

気になります。